イベント詳細
2010.07.26
2010年度企画展のご案内
「着物にみる療養所のくらし」
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療養所に入所した患者は、療養所から、一律の着物を「貸与」もしくは「支給」されました。自由に外に出られないこと、現金を手元に置けなかったことから、好きな着物を買うこともできず、老若男女の違いのない、お仕着せの着物を着ていたのでした。
着物の仕立てや繕い、洗濯は、女性の患者の仕事でした。
仕立てや繕いは、眼や手の症状・後遺症が比較的軽い女性たちが割り当てられて行いました。
シーツや布団カバーなど大きな洗濯は患者の洗濯作業で行いましたが、ふだん着ている着物は女性患者が洗濯板とたらいで洗っていました。その作業は、知覚麻痺がある人びとにとっては辛い仕事でした。
着物は布の資料です。物がない時代には、お仕着せの着物がほころびて着られなくなると、最後は包帯や雑巾、不自由者のおむつなどに使われました。従って現在はほとんど残っていません。
この度の企画展では、その中から現在まで残っている貴重な資料をとおして、療養所の中のくらしを展示します。
※ギャラリートークを予定しています。
日程など詳細が決まり次第、お知らせいたします。
こちらから企画展のちらしをダウンロードできます。(PDF:2,785KB)
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