イベント詳細
2017.01.08
多磨全生園内「土塁・堀の考古学調査」についての成果報告会
多磨全生園内「土塁・堀の考古学調査」についての成果報告会を下記日程にて開催しました。
- 日時 2017年3月26日(日)14時~15時30分
- 場所 国立ハンセン病資料館 1階映像ホール
多磨全生園内「土塁・堀の考古学調査」についての成果報告会を開催しました。
3月26日(日)午後2時から、多磨全生園内「土塁・堀の考古学調査」についての成果報告会を開催しました。当館では、多磨全生園と入所者自治会の協力を得て、昨年度に引き続き、全生病院草創期に「患者地区」を囲った土塁・堀に関する多磨全生園内での考古学調査を行っています。1月7日に開催しました多磨全生園内「全生学園跡地」における「堀」の現地見学会に続き、当日も大勢のお客様にご参加いただきまして、ありがとうございました。
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当館では、全生学園跡地において、全生病院(現多磨全生園)を囲んでいた土塁・堀に関する調査を2016年11月中旬から進めております。
これに合わせ、下記日程にて、多磨全生園内「全生学園跡地」における「堀」の現地見学会を行いました。
- 日時 2017年1月7日(土)11時~15時
- 場所 多磨全生園内「全生学園跡地」における発掘調査現場
多磨全生園の草創期(全生病院時代の20世紀前半)に「患者地区」を総延長1.1キロメートルにわたって囲った「堀」の一部と出土品(ガラス瓶、磁器碗など)をご覧いただきました。
「全生学園跡地」における「堀」の発掘調査-現地見学会資料-(国立ハンセン病資料館 2017年1月7日(土)開催)
調査の概要
調査の成果 図版は[「全生病院」を歩く-写された20世紀前半の療養所-]
今回の発掘調査は、堀の検出を目的としていましたが、その過程で全生学園の基礎跡も検出されました(写真1)。 堀の埋め土は、遺物出土を目的として、すべて人力で掘削しました。 底部付近は、ほぼ垂直に掘られ、底面には堀に並行する段差が確認されました。 土層断面(写真2)の観察では、堀の埋土は南側から北側へ傾斜をもって流入していることがわかりました。 堀の底部付近からは、ガラスビンや陶磁器が出土しました(写真3・4)。 今後の調査予定は、昨年度調査に継続して職員地区に残存する土塁際の堀検出を目的とした試堀を予定しています。 |
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-お知らせ-
国立ハンセン病資料館では、3月26日(日)14時半から多磨全生園内の土塁・堀の考古学調査について成果報告会を開催いたします。場所は、国立ハンセン病資料館 1階映像ホールです。こちらについてもご参加ください。(参加費無料)
参考資料

図版は[「全生病院」を歩く-写された20世紀前半の療養所-]
国立ハンセン病資料館 2010から引用・加筆
多磨全生園内「全生学園跡地」における「堀」の現地見学会の様子(国立ハンセン病資料館 2017年1月7日(土)開催)
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