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2021.07.06

【開催報告】ミュージアムトーク 2021(第5回 オンライン開催)

機関誌『高原』のあゆみ

講師 干川直康(ほしかわ なおやす 栗生楽泉園 社会交流会館学芸員)

1946年に創刊された栗生楽泉園入所者自治会発行の機関誌『高原』が、2020年12月に通巻821号をもって終刊となりました。本誌は同園入所者の文章を掲載し、園内の動向を発信してきたため、ハンセン病についての啓発にもつながるメディアとなりました。編集を担当した経験を持つ干川直康学芸員が、『高原』のあゆみや魅力、編集の舞台裏について語ります。(聞き手・木村哲也)

開催概要

  • 2021年6月19日(土)14:00~15:30 zoom配信
  • 事前申し込み制・定員100人(申込先着順)
  • イベント当日の受付開始 13:45

▼栗生楽泉園社会交流会館ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/hansen/kuriu/information_013.html  

 

機関誌『高原』のあゆみ 開催報告

干川直康(ほしかわなおやす 栗生楽泉園 社会交流会館学芸員)

1946年に創刊された栗生楽泉園入所者自治会発行の機関誌『高原』が、2020年12月に通巻821号をもって終刊となりました。編集担当者の経験のある栗生楽泉園社会交流会館の干川学芸員にお話を伺いました。当日は村越化石、金夏日、谺雄二、藤田三四郎の作品と人となりについて、編集者として直接本人を知る講師ならではのエピソードが紹介されました。また『高原』に掲載された来園者のレポートを通して、若い人びとと入園者とが現場で交流するなかから生まれた気づきについても考察が及びました。参加者からは多くの質問とご感想をいただきました。対談形式を取り入れたり、話題や作品テキストをチャット欄で紹介したりとさまざまな工夫をこらした今回の配信は、追って当館YouTubeチャンネルからアーカイブ動画にてご覧いただけます。アンケートでいただいたご意見を活かし、今後もハンセン病問題についてさまざまな切り口からトークをお届けして参ります。

アンケートより

  • 校外研修としてハンセン病資料館を訪問させて頂く予定でしたがコロナにより叶わず…。今回初めて参加させて頂きハンセン病の方が多くの本を出されていることに驚きました。また書かれた方の人柄や生活背景もダイレクトに伝わってきました。「かりまご」は初めて聞く言葉です。学内の発表でぜひ紹介させて頂きたいと思います。ありがとうございました。
  • 干川さんご自身が直接ご存じで、率直にお話し頂いたためか、作品も読んでみたくなりました。今回初めてチャット画面に作家名、作品名などが書かれていることを知りました。いつもノートを取りながら拝聴しているのですが、漢字がわからず困っていたので、この機能はとても助かりました。干川さんのお人柄が出るような温かいお話しぶり、そして同じく温かくお話し下さる木村さんとのお二人のやり取りがあったためか、いつものミュージアムトークより分かりやすかったです。何より、こちらも温かい気持ちになれました。
  • オンラインの良さを生かして「高原」の編集室からお話があり、より深く感じることができました。74年の長い歴史ある機関誌の魅力を干川さんの交流のあった方という限定の仕方でしたが、それがかえってよかったと思います。美大出身なので、鯉淵さんのお話はとても胸に迫りました。
  • 『高原』を読み解くだけでなく、編集に携わられた干川様ならではの率直な感想がお伺いでき非常に面白かったです。作品だけでなく、その背後にある作者の人格をこうしてのちに伝えることは大切だと感じました。
  • チャット解説があってわかりやすかった。療養者にとっての文芸活動の意義が理解できた。
  • 干川さんの言葉を通じて、紹介されていた入所者の人となりを想像するきっかけをもらえました。また、干川さん自身の温かなお人柄も伝わり、入所者との良好な信頼関係も感じました。木村さんによる合いの手によって、話にいろどりが生まれていて、とても聞きやすかったです。
  • 入所者の多才な活動、機関誌発行への熱意やご苦労など、楽しいお話でした。
  • 丁寧なご説明で「高原」の意義や背景がよくわかりました。療養所と社会、また世代間をつなぐ貴重な雑誌だったのだと改めて理解を深めました。

…ほか多数のご回答をいただいております。ありがとうございました。

開催の様子

当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。