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2021.05.14

【開催報告】ミュージアムトーク 2021(第4回 オンライン開催)

歴史の継承 ~長島愛生園歴史館の取り組み~

講師 田村朋久(たむらともひさ 長島愛生園歴史館学芸員)

ハンセン病療養所に設置された博物館で屈指の来館者数を誇る長島愛生園歴史館。同館では様々な取り組みを通じて、歴史の継承とハンセン病問題の啓発活動を行っています。ハンセン病を巡る歴史は当事者だけでなく感染症をめぐる社会全体の在り方にも大きな示唆を与えます。この度のオンライントークでは当館の取組と目的を紹介し、100年先のハンセン病問題の在り方についてお話ししたいと思います。

開催概要

  • 2021年4月24日(土)14:00~15:30 zoom配信
  • 事前申し込み制・定員100人(申込先着順)
  • イベント当日の受付開始 13:45

▼長島愛生園歴史館URL
http://www.aisei-rekishikan.jp/

 

歴史の継承 ~長島愛生園歴史館の取り組み~ 開催報告

田村朋久(たむらともひさ 長島愛生園歴史館学芸員)

ハンセン病療養所の博物館のなかで屈指の来館者数を誇る長島愛生園歴史館(岡山県瀬戸内市)。同館の取り組みと、ハンセン病問題にまつわる記憶の風化に抗うための様々な実践を具体的にお話いただきました。それは資料(実物資料・文書・映像・音源・作品等)の保存と活用にはじまり、地域社会との連携、観光による交流をも積極的に取り込んだ開かれた啓発活動です。これらの取り組みはハンセン病問題を社会の財産とし、あらゆる感染症差別を打破する可能性を有しています。参加者からは多くの質問が寄せられ、同館の活動に対する関心の深さを示していました。
アンケート等でいただいたご意見を活かし、今後もハンセン病問題についてさまざまな切り口からトークをお届けしてまいります。

アンケートより

  • 最初から最後まで、学びが多岐に渡り、大変に興味深く、楽しく拝聴しました!風化という困難な課題に対して、真剣に、できる手段すべてを模索し、実践していらっしゃる内容は、人権問題のみならず、ビジネスであれ政治であれ、個人の生き方であれ、様々な人や場所に、確実に「通じる」内容であると思います。
  • きっかけは何であれ、人が生きる権利、いのちの尊厳、国の本当の役割について、学びや理解が広がることが一番な気がします。似たような問題は立場や角度、程度の違いはあっても、あちこちにたくさんあると感じますし、もっと気軽に、日常的に人権を考える機会が増えていってほしいです。
  • 長島愛生園歴史館の取り組む活動は、あらゆる方向から人と人を繋ぎ、ハンセン病の歴史を離れ小島のように閉じ込めるばかりにはさせないという、確かな動きを感じられました。経済の面、産業工業あらゆる方面と切り離さずに、改めて地域の一部になるという動きは、とても自然で必要なことだと学びました。人間が成り立たせている世界の一つの柱のように差別問題があることは確かで、それは生活から避けるような問題ではないこと、一方で、ハンセン病を差別問題という特別な枠で捉えるのではなく、人間の活動・人間の足跡として歴史が継承されていくべきだと、改めて思いました。勇気の湧く講演をありがとうございました。

…ほか多数のご回答をいただいております。ありがとうございました。

開催の様子

当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。