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2019.03.17

映画「新・あつい壁」上映会

差別と偏見の向こうに若者がみた真実とは!

 まだ駆け出しのフリー・ルポライター卓也は、たまたま取材で知り合ったホームレスの男・友田から、55年前に熊本で起きた殺人事件の話を聞かされた。
 卓也は、これを取材すればいい記事が書けるかもしれないと、知り合いの編集長・福島にあたる。しかし、福島は取り合ってもくれない。あきらめきれない卓也は、友田の話を手がかりにしながら、少しずつ調べはじめる。それは、ハンセン病患者が犯人とされた事件だった。卓也は熊本行きを決意する。
 国立ハンセン病療養所恵楓園の自治会を訪れた卓也は、当時のことにくわしい増井と佐柏から、事件や裁判についての詳細な話を聞かされる。それは、聞けば聞くほどに、犯人とされ死刑となった男・勇吉の無実を思わないではいられない話ばかりだった。さらに卓也は、勇吉の最後の教誨師として関わった牧師・坂上から、当時の裁判に直接関わった書記官の証言として「ボロ雑巾のように死に追いやった」という話を聞かされる。そこにあったのは何か。そして・・・(中山節夫監督作品「新・あつい壁」)



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開催概要

  • 日 時 2019年3月16日(土)
  • 開 園 13時00分(12時30分開場)
  • 場 所 国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール
  • 上 映 13時00分~15時00分(予定)
  • 定 員 先着順130名様
  • 入場無料/事前申込不要

 

映画「新・あつい壁」上映会開催の様子

 当館では昨年11月3日に上映しました映画「あつい壁」が大好評をいただきましたことに引き続き、本日3月16日、映画「新・あつい壁」上映会を開催しました。映画上映後、中山節夫監督がご挨拶に訪れ詳しいお話を聞くことができました。

 多くのお客様においでいただき、大入り満員となりました。ありがとうございました。お客様からいただきましたご意見やご感想を紹介させていただきます。

 

  • 地縁、血縁を意識しなければならない時代に人権を守ることの難しさが丁寧に描かれていると思った。「生活」の中で差別が静かに深く強化されることの恐ろしさを痛感しました。どのようにこの問題を考えるか、新たな視点を得ることができました。ありがとうございました。
  • 差別とは何か、なぜあるのか、なぜなくならないのか。私の内にある差別とどう向き合うか、どうしたらなくなるか。生あるうちに問いかけていきたい。差別は絶対なくすもの。中山監督の話しは貴重でした。ありがとうございます。本日はありがとうございました。
  • 現実を再現することのむずかしさ。今みた映画の何百倍もの「うらさ・せつなさ・なげき・苦しみ」があったことでしょう。小さな真実の積み重ねもどうなっていいではなくどうにもならないのだと思う。権力・国家の力、これがぶ厚い壁となっている。今もこれだけは変わっていない。この資料館からも生々しさが消えた。ありがとうございました。
  • 差別も偏見も「知る」事がなければ考える事もできません。考えるきっかをいただき、ありがとうございました。
  • 展示を見て理解してもこういった映像で観させていただくこと、より深い部分に触れることが出来ました。監督のお話も聞けて良かったです。ありがとうございました。
  • とてもすばらしい映画でした。左時枝さんが演じられた女性が「差別と偏見が吉村さんを殺したのよ!」という言葉が胸に刺さって痛いです。大勢の人たちに見ていただきたい作品です。ありがとうございました。
  • 是非、「あつい壁」、「新・あつい壁」の再映をお願いします。多くの方に見ていただける機会を作ってください。よろしくお願いします。今日は昨年「あつい壁」を一緒に見た友人と参加しました。お元気な中山監督にお会いできたことも嬉しかったです。ありがとうございました。私の立場でできることを地道にやっていこうと思います。
  • ハンセン病に関する映画の上映をたくさんお願いします。差別に苦しむ人の心をたくさんの人に知ってほしい。

 次週は、3月24日(日)にハンセン病資料館開館25周年記念 宮崎駿監督が語る「佐川修さんとハンセン病資料館」ビデオ上映会を、さらに3月30日(土)は貴重映像でたどる「アリランの会」の軌跡を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。

国立ハンセン病資料館

開会のご挨拶・司会進行(金学芸員)
映画「新・あつい壁」上映会の様子
中山節夫監督からご挨拶
閉会のご挨拶(金学芸員)