イベント詳細

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2018.09.29

次世代を築く君たちに知ってほしい「プロカメラマンと撮る全生園」
~療養所内の写真撮影を通してハンセン病について考えてみませんか?~
※イベントは終了いたしました

開催概要

【日時】
2018年9月29日(土)9時30分 から 16時20分

【対象】
15歳 から 25歳

【持ち物】
各自デジタルカメラ ※デジタルカメラ用SDカード、バッテリーもご持参ください
スマートフォンも可 ※スマホからパソコンへデータ取り込み用ケーブルもご持参ください
三脚(希望者)

【集合場所】
国立ハンセン病資料館 研修室

【内容】
園内写真撮影、プロカメラマンからのレクチャー、写真講評、ハンセン病に関する概説

【定員】
先着順10名

※お申込みは、定員に達し次第締め切らせていただきます。

※撮影には SD カード等記録媒体を取り出せるデジタルカメラを使ってください。
スマートフォンをご持参の場合は、Windows PCと接続するためのケーブルなどもご持参ください。
また多磨全生園内では、入所者や住居を勝手に撮影しないでください。

※お昼ご飯や飲み物は各自でご用意ください。
食べる場所は研修室をご利用いただけます。また近所に食堂もあります。

※虫除け、日焼け防止、熱中症対策等を各自お願いします。

※当日の様子を撮影し、当館HPや資料館だより等に掲載させていただくことがあります。
撮影や掲載を希望されない方は、事前にお知らせください。

※荒天により延期する場合は、前日夕方17時までにお申し込みいただきましたメールアドレス宛にご連絡します。

「プロカメラマンと撮る全生園」のちらしをダウンロードできます。(PDF:1,109KB)

黒﨑彰 氏 お写真


写真家 — 黒﨑彰 氏 プロフィール

新潟県小千谷市生まれ。(社)日本写真家協会会員。
写真家川島和弘氏に師事、1977年にフリー。主に人物を中心に雑誌・広告の世界で活動する。
2001年より多磨全生園の記録を始める。

 

 

▼当日のスケジュールの目安

時間 場所 内容
9時30分から9時50分(20分) 当館研修室 挨拶、オリエンテーション
園内、ハンセン病史に関する概説
9時50分から10時5分(15分) 当館研修室 カメラマン黒﨑彰氏より撮影に際してのアドバイス
10時10分から11時40分(1時間30分) 多磨全生園 園内撮影
11時40分から12時(20分) 当館研修室 各自写真選定(5~10枚)、データ提出
12時から13時(1時間) 当館展示室 昼食
13時から15時30分(2時間30分) 当館研修室 1人5分のプレゼン + 黒﨑さんからの講評5分
※途中、休憩あり。
15時40分から16時20分(40分) 当館研修室 まとめの講評とアンケート記入

 

「プロカメラマンと撮る全生園」~療養所内の写真撮影を通してハンセン病について考えてみませんか?~ 開催報告

2018年9月29日(土)、「プロカメラマンと撮る全生園」を開催いたしました。
当日は小雨がぱらつくお天気ではありましたが、朝から4名の17才から25才までの若い方々がカメラを持って集まってくださいました。参加者は、はじめに当館研修室で学芸員による講義でハンセン病に関する基礎知識を習得した後、カメラマンの黒﨑彰さんから、撮影に対するレクチャーを受け、早速、園内での撮影を行いました。参加者全員、療養所に初めて来た方ばかりでしたので、まず、望郷の丘や山吹舎、宗教地区などをご案内し、その後、自由に各自のデジタルカメラで園内を撮影しました。その後、各自、資料館に戻って5枚から10枚の写真を選び、スライドに写して、講評会を行いました。
参加者は、撮った写真の思いを発表し、その後、黒﨑さんより講評をいただきました。参加者の作品は、カメラ歴に関係なく、みずみずしい感性で療養所の各所に想いをはせ、かつての療養所の歴史や入所者の生活も想像しながら撮ったことのわかる作品ばかりでした。黒﨑さんも新鮮な驚きを感じながら講評してくださいました。黒崎さんの講評に参加者も熱心に聞き入り、質問も多く出されました。
また、当日は、回復者や他のカメラマンの方の飛び入り参加もあり、充実した1日となりました。参加者からの声を下記の通りご紹介いたします。

 

  • 全生園を歩いて、その都度思ったことを写真に残し、振り返ることができるとても素敵な企画でした。黒﨑さんの「記録として残していきたい」というお言葉が大変記憶に残っています。(21才・女性)
  • 全生園については昔から知っていたのですが、一度も来たことがなく、この企画を通して写真の技術、ハンセン病への理解を深めることができました。(17才・男性)
  • とても意味がある活動だと思います。黒﨑さんから写真撮影の技法や知識を学んで、ハンセン病や多磨全生園に関していろいろ勉強になりました。(25才・女性)

 

この度の企画は、らい予防法廃止や国賠訴訟についてリアルタイムに知らない世代を対象に、療養所内の写真撮影を通して、ハンセン病患者・回復者の歩んだ道のりについて考え、学びを深めることを目的としました。
今後も若い方々向けの企画を行っていきたいと思いますが、対象をかえて、多くの方にご参加いただけるような企画も考えていきたいと思います。
これからも皆さまのご支援、ご協力をいただけると幸いです。

国立ハンセン病資料館事業部社会啓発課 主任学芸員 金貴粉


開会式、オリエンテーション

園内、ハンセン病史に関する概説

カメラマン黒﨑彰さんから撮影に際してのアドバイス

カメラマン黒﨑彰さんから撮影に際してのアドバイス

園内撮影出発

納骨堂

中央通り

神社通り

金学芸員から解説

黒﨑彰カメラマンから解説

山吹舎

宗教地区

永代神社

各自写真選定

プレゼンテーション

講評

プレゼンテーション

講評

プレゼンテーション

講評

プレゼンテーション

講評

ディスカッション

ディスカッション

ギャラリー鑑賞

“写真展「『するが』~富士のすそ野に生きて」”

まとめの講評と閉会式

集合写真

 

参加者の皆様が撮影された作品集