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2019.01.28

ハンセン病資料館開館25周年記念
宮崎駿監督が語る「佐川修さんとハンセン病資料館」のご報告

お陰様で多くの皆様にご参加希望をいただき、盛況の内に終了いたしました。
ありがとうございました。

お陰様で国立ハンセン病資料館は、高松宮記念ハンセン病資料館として1993(平成5)年6月25日に開館して以来、今年で25年を迎えることができました。
今後さらに活動を充実させ、ハンセン病問題の解決に努めて参ります。
多くのみなさまのお越しをお待ちしております。

 

こちらから開館25周年のちらしをダウンロードできます。(PDF:229KB)

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こちらからダウンロードしてご利用ください。

 

宮崎駿監督が語る「佐川修さんとハンセン病資料館」

  • 会 期 2019年1月27日(日)13:30~15:00(開場 13:00)
  • 会 場 国立ハンセン病資料館 1F 映像ホール
  • 内 容 当館を開館以来支え、育んできた佐川修さん。長年親交があった宮崎駿監督から、佐川さんと資料館の思い出をお話しいただきます。

        13:30~13:40 館長あいさつ
        13:40~14:10 佐川修さん語り部DVD上映
        14:20~15:00 宮崎駿監督講演会「佐川修さんとハンセン病資料館」
  • 参加費 無料
  • 定 員 抽選110名様(事前申し込み制)
  • 受付終了 お申込みをいただきまして、ありがとうございました。

※当日は報道関係者が撮影に入る予定です。当日の様子を撮影し当館HPや資料館だより等に掲載させていただく場合が御座います。
ご了承いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

開催報告

 2019年1月27日(日)、「ハンセン病資料館開館25周年記念 宮崎駿監督が語る 佐川修さんとハンセン病資料館」を開催いたしました。

 本イベントは、大変短いお申し込み期間であったのにも関わらず、当初の予想をはるかにこえる(約5倍の)多くの皆さまからお申し込みをいただき、やむを得ず参加者の抽選という形をとらせていただきました。また、今回、とても多くの皆さまにご参加希望の声をいただきましたので、さらに抽選を行い、特別に別室の2階会場でも同時にイベントをご鑑賞いただけるようにいたしました。

 さて、当館は1993年6月25日に高松宮記念ハンセン病資料館として開館して以来、25年を数えることとなりました。開館した当初は、午後1時から4時までの3時間のみの開館時間の中で、入所者の皆さんが中心となって館運営をになってこられました。常設展示室も全国の療養所をまわり、資料収集から展示までハンセン病回復者の歴史を伝えるために、手作りで作り上げました。その後、裁判を経て、当館は2007年にリニューアルしますが、その中心となっていたのが、本日、宮崎駿監督からお話いただいた、佐川修さん、本名・金相権さんです。当館の運営委員、ならびに語り部として、佐川修さんはほとんど休みもとらず、入所者自治会活動と並行して、当館の運営を担ってこられました。

 当日は、昨年1月24日にお亡くなりになった佐川修さんと生前、親しくされていた宮崎駿監督に、佐川さんの思い出をお話しいただきました。佐川さんをよく知る皆様だけではなく、初めて知る皆様にとっても、佐川さんのお人柄や功績にふれる場となり、改めて当事者の方々によって生み出された当館の意味や価値を感じていただけたのではないかと思いました。

 晴天の冬、寒い季節のお忙しい時期にお集まりいただきましたお客様、大変貴重なご講演をしていただきました宮崎駿監督、メディア関係者の皆様、心より御礼申し上げます。

 お客様からいただきましたご意見やご感想を紹介させていただきます。

 

  • 宮崎監督と佐川さんとの交流のお話を聞いてお二人のすばらしい関係性が良く分かり、とても感動しました。ハンセン病患者さん達のこれまでのご苦労と人権を勝ち取るために闘ってこられた歴史を知り、又、佐川さんがおっしゃっていた『「無知」が差別を生みだす』という言葉を聞き改めてこれまでの自分の人生や考え方、行動、障害をもつ人々に対して、自分はきちんと対応できていたか反省させられました。
  • 佐川修さんを偲ぶ会という意味合いでとても理解しやすく、深く受け止めることができる機会となりました。プロミンをモチーフにした絵との出会いも参加者としてとても感動しました。ありがとうございます。
  • 館長さんのお話しがすごくよかったです。佐川さんのお人柄がよく分かりました。DVDの佐川さんを見ましたが自分が受けた差別や辛いことなど一言もおっしゃらずに共生の大切さを訴えておられました。なんと心の大きい優しい人なのか・・・私だったらと考えると佐川さんはすばらしい方だと思います。宮崎さんのお話も感動しました。病気のことはお話しされませんでしたが人と人とのつながり(魂と魂)の深さを感じました。よい企画をありがとうございました。無関心・無知はもっともいけないことだと感じました。また学びにきます。プロミンの絵、光は一緒に生きたいという思いにあいにきます。感謝!!
  • 宮崎監督の思いが伝わってきました。生前に佐川さんのお話が聞けなかったことがとても残念です。今日の宮崎監督のお話を聞いてもっとハンセン病資料館や全生園に来ようと思いました。
  • 佐川さんにお会いした事はありませんが、宮崎監督が涙ながらに「長年の親友」と話され、「佐川さんのハンセン病のことをあまり話したことがない」との言葉は、まさに、差別を超えた人と人との関係を見せて下さった。「ハンセン病」ということを抜きにしても友達になるということを実は語り部の方々って難しかったりしないのかと思った事もありますが、今日のお話は本当に嬉しかったです。来てよかったです。ありがとうございました。
  • 佐川修さんのDVDはとても簡潔で内容もとても興味深く胸を打たれる思いがしました。もっとたくさんの人に見てもらいたいものです。宮崎さんと佐川さんの深い友情にも心打たれました。又資料館にも足を運びたいと思いました。ありがとうございました。
  • 佐川さんのご冥福をお祈りすると同時に自分にできることを改めて考えます。また宮崎駿監督との友情がとても素晴らしいものであり、納骨堂や施設とのかかわり方、姿勢が尊敬できるものであり、偉大であると感じた。
  • 佐川修さんと宮崎駿監督の「古い友人のようなつき合い」のお話をお聞きして、お二人の人間性の響き合いを感じました。この資料館を含め全生園の森が人権の森としてさらに充実することを祈念いたします。佐川さんの語りにもありましたようにいつまでも残って、すべての人が遊びに来てハンセン病のことや人権について語り合う場になることを期待しました。
  • 以前、資料館の見学の時、時間ができたら来てDVDを見ようと思いながら中々できずにいました。今回は宮崎監督に少しひかれて伺いましたが、今日改めて佐川さんの語り部DVDを拝見させて頂くことができてよかったです。記憶はうすれてしまうものなのだと思いました。忘れないためにも資料館はずっと継続して欲しいと思いました。
  • 佐川さんの語り部VTR、エネルギッシュで思いを丁寧に表現されていて、感動しました。また監督の人柄あふれる口調と佐川さんとの関わりからのあふれる思いに心がしめつけられ涙も誘われました。絵画の現物を見て2人の友情を確かめて帰りたいと思います。

 ハンセン患者・回復者の方々が辿ってきた歴史、そして今後のことについても共に考えていただける場になりますよう、これからも、多くの方にご参加いただける企画を考えていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

国立ハンセン病資料館

開会のご挨拶・司会進行(金学芸員)
館長あいさつ
佐川修さん語り部DVD上映
宮崎駿監督講演会「佐川修さんとハンセン病資料館」
宮崎駿監督講演会「佐川修さんとハンセン病資料館」
絵画贈呈式(佐川さん奥さまより花束贈呈)
絵画贈呈式(宮崎駿監督と館長)
閉会式(金学芸員)
佐川さん奥さまとご親戚一同と宮崎駿監督と館長
宮崎駿監督と館長とスタッフ一同(多磨全生園絵画展前)