イベント詳細

2009.03.01

2008年度企画展のご案内

「北高作陶展-仲間に支えられて-」

  • 会期 2009(平成21)年1月31日(土)~ 3月1日(日)

 本展覧会では、北高(きたたかし)氏による陶芸作品約40点を紹介いたします。

 北氏は1932(昭和7)年、兵庫県に生まれました。17歳でハンセン病を発病し、1959(昭和34)年、
27歳の時に長島愛生園に入園しました。その後治療のため数回に渡り訪れていた多磨全生園で、
リハビリテーション医療の一環として行われていた陶芸に出会い、
いつしかそれは機能回復訓練の範疇をこえて、確かな生きがいとなっていきました。
北氏は各地で展覧会を開催するなど、現在も精力的に活動を行っています。

 絶望や身体障害をこえて、北氏は自らの生きる意味を陶芸に見出しました。
人が生きる尊さのこもったこれらの作品をこの機会に是非、ご覧ください。

 旧館1階ロビーのギャラリースペースでは「多磨全生園陶芸室のあゆみ」展を同時開催いたします。
これまで陶芸室にて北氏を支え、ともに陶芸に取り組んでこられた方々の作品約30点を紹介いたします。
 多くの方々のご来館をお待ちしております。


作陶する北高氏

 

六面壺「滝」
40.5cm(高さ)×31cm(最大径)
1999年
鶴首大壺
52cm(高さ)×33.5cm(最大径)
1999年