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2016.12.27

2016年度秋季企画展のご案内

「生きるための熱」―スポーツにかける入所者たち―

  • 会期 2016(平成28)年10月1日(土)~ 12月27日(火)
  • 休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、国民の祝日の翌日、年末年始、館内整理日
  • 会場 国立ハンセン病資料館企画展示室
  • 開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで) 入場料無料

 ハンセン病療養所では、入所者の間でスポーツが盛んでした。早いところでは1910(明治43)年頃にはすでに運動会が開催され、1925(大正14)年前後には野球、テニス、卓球、相撲などが行われるようになりました。これらは太平洋戦争の中断を経て、社会復帰者が増加する1960年代まで続きました。また戦後はバレーボール、ソフトボール、バトミントンなども新たに登場し、1970年代後半からはすべての療養所でゲートボールが盛んになりました。

 入所者には、限られた空間と選択肢しか許可されない療養所の中で生きていることを実感するために、また自分が患者・回復者だということを一時的にでも忘れられる時間を手に入れるために、何か血を湧立たせるものが必要でした。生きがいを見出し療養生活を少しでも実現したものとするために、また社会と関わる場面を手に入れるために、没頭し他人と対等に渡りあえるものも必要でした。入所者にとってスポーツは、単なる娯楽の域を越えて、まさに生きるために無くてはならないものだったのです。本展を通して、入所者がスポーツに向けた、いわば”生きるための熱”を感じていただければ幸いです。

生きるための熱 -スポーツにかける入所者たち-
邑久高校新良田教室のグラブとバット
長島愛生園(1950年代後半~1960年代)
ゲートボールチームのスティック・ユニホーム・賞状
星塚敬愛園(1970年代後半~1980年代)

こちらから企画展のちらしをダウンロードできます。(PDF:914KB)
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付帯事業のお知らせ

「あなたもゲートボールデビュー」


 かつて大島青松園チームで全国大会にも出場したこうキヨコさんと一緒に、ゲートボールを楽しみましょう。初心者の方の参加を歓迎します。基本的なルールや打ち方をお教えします。


  • 日 時 2016年11月3日(木・文化の日)13:00~15:00
  • 会 場 多磨全生園内の全生学園跡グラウンド
  • 出演者 仲里 朝篤 (三線野村流師範、沖縄愛楽園)
  • 事前申し込み不要 雨天時中止
  • 協 力 公益財団法人日本ゲートボール連合

 当日は全生園祭りも開催されていますので、ご自由に飛び入り参加・途中退場をしていただいて結構です。道具はこちらで用意します。
 手ぶらでお気軽にご参加下さい。


 

「あなたもゲートボールデビュー」開催報告

 11月3日(木)午後1時から、多磨全生園内の全生学園跡グラウンドにて、公益財団法人日本ゲートボール連合協力による「あなたもゲートボールデビュー」が行われ大勢の方々にご参加いただきました。

 

野球談議「嗚呼ああ新良田にいらだ教室野球部!!」


 1955(昭和30)年から1987(昭和62)年まで、長島愛生園には全国のハンセン病療養所入所者のための唯一の高校、邑久おく高校新良田にいらだ教室がありました。その高校の強豪野球部で活躍した元部員の方々に、当時の思い出を語り合っていただきます。お集まりいただくのは、山城正安さん、平野智さん、藤崎陸安さん、太田明さんです。野球ファンのみなさま、ふるってご参加ください。

  • 場  所 国立ハンセン病資料館映像ホール
  • 時  間 13:30~15:30(開場13:00)
  • 事前申込 不要(当日先着120人まで))

延長戦に突入した場合はご了承ください。

 

野球談議「嗚呼ああ新良田にいらだ教室野球部!!」

 12月4日(日)午後1時30分から、邑久おく高校新良田にいらだ教室強豪野球部で活躍した元部員の方々による熱い野球談議が行われ大勢の方々にご参加いただきました。1930年代から1960年代にかけて、野球は各療養所でもっとも盛り上がりをみせたスポーツであり、情熱を燃やし生きがいをも見出したスポーツに向けた、いわば”生きるための熱”を強く感じました。


こちらから付帯事業のちらしをダウンロードできます。(PDF:520KB)
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