イベント詳細

トップ イベント情報 イベント一覧 2026年企画展「ハンセン病療養所のなかの「外国人」」 <会期:7月18日~11月29日>

2026.10.10

2026年企画展「ハンセン病療養所のなかの「外国人」」

 本企画展では、ハンセン病療養所に入所していた海外ルーツの人びとに光を当てます。
 とりわけ数の多かった在日朝鮮人※の入所者に関する資料を中心に構成しています。苛酷な土木作業に用いられた道具、1959年以降の年金獲得をめぐる闘争の記録、民族のアイデンティティを守ろうとした生活の様子、民族舞踊の衣装や楽器、文学作品などをテーマごとに整理し、これらを初めて一堂に展示します。さらに、ロシアやインドネシアや台湾にルーツを持つ入所者にも注目します。
 展示を通して、多様な人びとが過酷な隔離政策のもとで闘い、尊厳を保って生きた姿を伝え、ハンセン病問題への理解を深めるとともに、多民族共生という現代的課題についても考える契機とします。

※本展示では「朝鮮籍」「韓国籍」を問わず「朝鮮人」の語を使用します。

視覚障がいのある方などがスクリーンリーダーで利用できる、音声読み上げ対応のWord版テキストをご用意しました。
ファイルをダウンロードしてご利用ください。
2026企画展スクリーンリーダー対応テキスト(Word形式・36KB)

 

企画展 開催概要

【会期】
2026年7月18日(土) から 11月29日(日)

【場所】
国立ハンセン病資料館 2階 企画展示室

【開館時間】
午前9時30分 から 午後4時30分(入館は午後4時まで)

【休館日】
月曜日、月曜日が祝日の場合はその次の日、年末年始

【入館料】
無料

※上記の内容は予告なく変更する場合があります。

 

イベント情報

アーサー・ビナード氏 トークセッション
あなたの「母語」は何ですか?―あえて日本語でものを書く人びとを探る
※イベントは終了しました。


療養所には、海外にルーツを持ちながら日本語による文学実践を行った人びとがいました。
詩人と担当学芸員の対話を通じて「第一言語ではない日本語」で表現することの意味を探ります。

◆2026年8月22日(土)
 14時~15時30分(開場13時30分)

◆国立ハンセン病資料館 映像ホール

◆定員140名 HPからの事前申し込み制 ※終了しました

アーサー・ビナード氏プロフィール写真

講師 プロフィール
アーサー・ビナード(Arthur Binard)氏

詩人。1967年、アメリカのミシガン州に生まれ、五大湖に囲まれて育つ。高校生のころから詩を書き出し、コルゲート大学で英文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞。ラジオの仕事も多く、2021年に日本民間放送連盟賞グランプリを受賞。

木村哲也
国立ハンセン病資料館 学芸員(企画展担当者)

 

劇団タルオルム
演劇「島のおっちゃん」上演
※イベントは終了しました。


ハンセン病療養所・長島愛生園を舞台に、そこに生きた在日朝鮮人の入所者と彼と交流した少女の姿を通して、隔離の現実と心の通い合い、そして人間の尊厳を描き出します。

◆2026年9月19日(土) 2回公演
 ①11時-12時30分(開場10時30分)
 ②14時30分-16時(開場14時)

◆多磨全生園 公会堂
(いつもと会場が異なりますのでご注意ください)

◆定員各回200名 HPからの事前申し込み制 ※終了しました

演劇「島のおっちゃん」上演チラシ表面

劇団タルオルム プロフィール
2005年大阪を拠点に、在日コリアンと日本の有志達により結成。闇を照らす月光のようにと、タル(月)オルム(昇り)と命名。「おとうとが消えた日」「島のおっちゃん」「ウトロ」「そのまなざしのむこう」「4.24の風」「さいはての花のために」と作品を次々に発表し、日本全国にある朝鮮学校や、日本学校での公演を精力的に行なっている。主に在日コリアンのルーツを辿る作品や、伝統文化の歌や楽器を取り入れた作品を創作している。公演依頼はお気軽にどうぞ。
「第1回関西えんげき大賞」にて「さいはての鳥たち(2022年)」が優秀作品賞に選出。
釜山で上演した「風の声」が韓国2023RED AWARDS 『注目すべき視線』部門を受賞。
HP : https://dal-o-reum.com/
E-mail : talorum2005@yahoo.co.jp

 

星名宏修氏 講演会 手話通訳あり
植民地期台湾のハンセン病文学


日本の植民地期台湾におけるハンセン病文学に注目し、書き手の経験や思いを読み解きます。文学表現を通じ、ハンセン病問題への理解を多角的に深めます。

◆2026年10月25日(日)
 14時~15時30分(開場13時30分)

◆国立ハンセン病資料館 映像ホール

◆定員140名 HPからの事前申し込み制
星名宏修氏 講演会
お申し込みはコチラ
キャンセルが出た場合は、当日13時より受付で当日券を配布します。

◆手話通訳をご希望される方は、10月16日(金)17時までにお申し込みください。

星名宏修氏プロフィール写真

講師 プロフィール
星名宏修(ほしな・ひろのぶ)氏(一橋大学 教授)

日本植民地期の台湾文学を専門とし、とりわけ文学史には載らないような「無名」の書き手に注目してきた。近ごろはハンセン病をめぐる文学の分析を通して、国家による隔離政策と文学表現の関係を明らかにしている。周縁化された人びとの語りに注目し、文学の立場からハンセン病問題を再考する視座を提示している。

 

アコースティックギターによる
中川敬氏 弾き語りソロライブ


中川敬氏(ソウル・フラワー・ユニオン)は、日本のロック/ソウル・シーンを代表するミュージシャンであり、戦争や差別、震災、貧困といった問題を題材に、力強い言葉と多様な音楽性で作品を発表してきたほか、被災地や各地の現場に足を運び、音楽を通じた連帯の実践にも取り組んできました。その活動は単なる音楽表現にとどまらず、社会への問いかけと人びとを結びつける営みとして、高い評価を受けています。
本イベントは、中川氏の弾き語りを通して、ハンセン病問題をはじめとする、現代社会の偏見や排除の問題を、共に考える場としたいと思います。

◆2026年11月14日(土)
 15時~16時(開場14時30分)

◆国立ハンセン病資料館 映像ホール

◆定員140名 HPからの事前申し込み制
※事前予約で満席となりました。
キャンセルが出た場合は、当日14時より受付で当日券を配布します。

中川敬氏プロフィール写真

中川敬(なかがわ・たかし)氏 プロフィール
ロック・バンド「ソウル・フラワー・ユニオン」のヴォーカル、ギター、三線。前身バンド「ニューエスト・モデル」に始まり、並行活動中の「ソウル・フラワー・モノノケ・サミット」や弾き語りソロなど、多岐にわたる活動で、作品やライヴを通じて多くの人々を魅了している。トラッド、ソウル、ジャズ、パンク、レゲエ、ラテン、民謡、チンドン、ロックンロールなど、あらゆる音楽を精力的に雑食・具現化する、これらのバンドの音楽性をまとめあげる才能をして、ソング・ライター、プロデューサーとしての評価も高い。
また、阪神淡路大震災の際、民謡や戦前流行歌などをレパートリーに、避難所、仮設住宅、復興住宅などで二百回を越える出前ライヴを行ない、2011年の東日本大震災においても、東北各地の避難所、仮設住宅などで三十回ほどライヴを行っている。「満月の夕(ゆうべ)」は、1995年2月、神戸の避難所で生まれた名曲である。東ティモール、パレスチナ難民キャンプ、フィリピン・スモーキーマウンテン等、世界のマージナルな場所でのライヴも敢行している。
2015年から本格的にアコースティック・ギターの弾き語りで全国ツアーを開始。2020年12月にソウル・フラワー・ユニオンのアルバム『ハビタブル・ゾーン』をリリース 、2023年に第5弾ソロアルバム『夜汽車を貫通するメロディヤ』をリリースしている。
2026年は、ニューエスト・モデル結成40周年と還暦を迎え、全国各地で記念ライヴを行う予定。

 

映画「大風之島」上映会


台湾唯一のハンセン病療養所、楽生院
強制退去を巡る20年間にわたるドキュメンタリー

第27回台北映画祭 グランプリ/最優秀ドキュメンタリー賞/最優秀編集賞、第32回台湾国際女性映画祭 銀賞 受賞

監督 : 許雅婷(シュ・ヤーティン)
2025年 台湾・日本・フランス 120分

◆2026年11月23日(月、祝)
 13時~15時(開場12時30分)上映
 15時~15時30分 許雅婷監督による舞台挨拶
 ※都合により登壇者が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

◆国立ハンセン病資料館 映像ホール

◆定員140名 HPからの事前申し込み制
※事前予約で満席となりました。
キャンセルが出た場合は、当日12時より受付で当日券を配布します。

映画「大風之島」上映会 写真

「大風之島」作品紹介
台北郊外にある台湾唯一の公立ハンセン病療養所・楽生院。日本統治時代の1930年以来、ハンセン病患者たちは生涯にわたる隔離生活を強いられてきた。長らくその存在に光が当てられなかった彼らだが、20年前、台湾政府が療養所の敷地を台北MRT(地下鉄)に売却し、入所者を強制的に移転させようとして以来、自らの土地を守るための闘いに身を投じている。運動を通して自身の思いを表現する術を学び、自治会長に選出された藍彩雲(ラン)さん。不自由な身体と歌で当局に立ち向かった力強い記憶を鮮明に語る黃文章(ウェン)さん。患者たちを支え、療養所に住み着いた犬や猫たちの面倒をみる黃金英(イン)さん。彼らをはじめとする入所者たちの勇敢さ、不屈の精神、優しさが支えとなり、その闘いは台湾で最も影響力のある草の根民主化運動へと成長していった。しかし、彼らが高齢化するにつれ工事の影は間近に迫り、政府による弾圧も激しさを増していく。住まい、生活、記憶を破壊する強制退去の脅威にさらされる入所者たち。隔離と差別の歴史を消し去ろうとする脅威と闘いながらも、彼らは決して諦めない。本作品は、闘う入所者たち、そして彼らとともにあろうとする監督を含む若手支援者達の20年間の抵抗の歩みに寄り添い、見つめる。否応なくやってくる後遺症の悪化、老い、そしてやがては訪れる別れ。それらに直面しながら、忘れ去られることに抗って生き抜くために闘う人々を追った記録である。

邦題 : 『大風之島』(おおかぜのしま)
原題 : 大風之島 英題:Island of the Winds
監督 : 許雅婷(シュ・ヤーティン)
プロデューサー : 黄インイク、許雅婷(シュ・ヤーティン)
共同プロデューサー :秦岳志、Baptiste Brunner/編集 : 秦岳志/音楽 : 王榆鈞(ワン・ユーチュン)
製作 : Argosy Films and Media Productions, 木林電影, 株式会社ムーリンプロダクション, Wide Productions, Gurigura Films
2025年/台湾=日本=フランス/120分/台湾華語、台湾語、日本語/ドキュメンタリー
©2025 Argosy Films and Media Productions, Moolin Films, Moolin Production, Wide Productions, Gurigura Films ALL Rights Reserved.
配給 : パンドラ、ムーリンプロダクション

2027年3月の渋谷ユーロスペースでの公開に先立ち、11月23日の国立ハンセン病資料館での上映が日本初公開となります。

 

担当学芸員によるギャラリートーク


当企画展の担当学芸員・木村哲也が、展示資料の背景にある意味や入所者のエピソードなどを解説し、ハンセン病問題への理解を深めます。

2026年
◆7月19日(日)  ◆8月 2日(日)
◆8月 8日(土)  ◆8月14日(金)
◆9月13日(日)  ◆9月27日(日)
◆10月3日(土)
  ◆10月17日(土)
◆11月22日(日)  ◆11月28日(土)
すべて14時-(45分)

◆国立ハンセン病資料館 企画展示室

◆定員30名 事前申し込み不要

 

団体向けギャラリートーク


10名様以上、30名様以下の団体向けの ギャラリートークを会場で実施します。
お申込みは下記にお問い合わせをお願いいたします。

◆見学希望日の1週間前までにお申し込みください。

◆都合により日時・内容等のご希望に添えない場合がございます。予めご了承願います。

<団体向けギャラリートーク お問合わせ先>
国立ハンセン病資料館 事業部事業課 木村哲也(担当学芸員)

チラシのダウンロードはこちらから(PDF:2.71 MB)