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Top event information event list <Finished> [Fall Exhibition 2017] Food in Quarantine - For Living and Pleasure -

2017.09.30

Information on the 2017 Fall Exhibition
*Event has ended

隔離のなかの食 ―生きるために 悦びのために―

隔離のなかの食 生きるために 悦びのために ポスター

At the former Leprosy sanatorium, residents worked on food production, cooking, and food distribution to make up for the cost and labor shortages. examplehoe(Hoe)を握る手が傷ついても、感覚を失った手に鍋や熱湯でやけどをしても、食に関わるさまざまな仕事に自分たちも携わらなければなりませんでした。その一方で、故郷へ帰る望みを絶たれ、徐々に進んでゆく障害への不安をかかえながら療養生活を送る入所者にとって、食事は大きな楽しみでもありました。そのため入所者たちは、食をめぐる環境を充実させるために、多くの努力を重ねてきたのです。

戦後、医療と生活の改善を求める患者運動では食の向上が重要な課題となりました。入所者たちは食の仕事を担う職員の配置や、体調と年齢に応じた献立の実現などを求め続けました。

食材を外から仕入れ、調理や配食を職員が行うようになってからも、変化に乏しいくらしに彩りを添え、少しでも口に合うものを食べるために、自分好みの食膳を整えることもあります。また故郷から離れて集団生活を送る入所者にとって、食は生まれ育った土地や家族との食卓を思い出すよすがでもあります。

本展では、療養所での食のしくみと、隔離のなかを生きるため、そしてささやかなEtsu(Joy)I will tell you about the activities surrounding food to create.

【会期】
2017(平成29)年9月30日(soil)から 12月27日(水)

【休館日】
毎週月曜日(祝日の場合は開館)、国民の祝日の翌日(土曜・日曜を除く)

【会場】
国立ハンセン病資料館 企画展示室

【開館時間】
午前9時30分 から 午後4時30分(入館は午後4時まで) 入場料無料

 

Food in quarantine-for joy to live-
Menu one day
(Tama Zenshoen 1955)
Food delivery work
(Kikuchi Keifuen 1955)
Meals at the men's general building
(Tohokushinseien 1955 Museum Collection)
Food can
(Oku-Komyoen 1950s-1980s Oku-Komyoen Resident Association Collection)
Iron pot
(Kikuchi Keifuen Early Showa-1950s Kikuchi Keifuen Resident Association Collection)

こちらから企画展のちらしをダウンロードできます。(PDF:2,078KB)

 

Ancillary business

Gallery talk

October 22 during the session(Day),Nov. 11(soil), December 23(soil)14時から(1時間15分程度)、学芸員による展示解説を開催しました。
ハンセン病療養所では、食べることはとても大きな意味をもっていました。それは療養所が、病を負った人びとが隔離され、一生を過ごす場とされていたからです。病身を少しでも安楽に保つために、そして生活に少しでも潤いをもたせるために、食は非常に重要なことがらでした。ギャラリートークでは、「1.療養所の給食(食材、献立、炊事、配食)」→「2.食べる」→「3.補食と行事食」→「4.療養所の食の今」の順に、療養所の食のしくみとともに、隔離のなかを生きるため、そしてささやかな悦びを作り出すための営みについての展示解説を行いました。
全3回開催しましたギャラリートークに大勢のお客様にご参加いただきました。ありがとうございました。

1st Gallery Talk (October 22nd)

「1.療養所の給食
食材、献立、炊事、配食)」の解説

「2.食べる」の解説

「3.補食と行事食」の解説

「4.療養所の食の今」の解説
2nd Gallery Talk (November 11th)

「1.療養所の給食(食材)」の解説

「1.療養所の給食(献立)」の解説

「3.補食と行事食」の解説

「4.療養所の食の今」の解説
3rd Gallery Talk (December 23)

「はじめに」本企画展開催についての解説

「1.療養所の給食(献立)」の解説

「3.補食と行事食」の解説

エピローグ(藤本とし
[邑久光明園]「こうさくするもの」
抜粋)の解説

 

Lecture "Current Food at Leprosy sanatorium National Sanatorium Oku-Komyoen"

【日時】
2017(平成29)年11月23日(Thursday / Holiday)14時 から 15時30分(13時30分 開場)

【会場】
国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール

【講師】
桜井知子さん(元国立療養所邑久光明園栄養管理室長)
川上佳子さん(国立療養所邑久光明園栄養管理室)
井上 彩さん(国立療養所邑久光明園栄養管理室)

【定員】
150名(事前申し込み不要 先着順 参加費無料)

 

ハンセン病療養所で暮らす回復者の平均年齢は、およそ85歳。隔離が解かれた後も、高齢に加えてハンセン病の後遺症などさまざまな理由で、外出などが難しくなってきています。そうしたなかでの毎日の楽しみのひとつが「食」です。美味しいものを味わい、香りを楽しみ、会話を弾ませることは、大きな悦びなのです。そのため各療養所では、より豊かな食の提供を目指してさまざまな試みがなされています。
今回は、国立療養所邑久光明園(岡山県瀬戸内市)の栄養士の皆様をお招きし、現在の邑久光明園の取り組みなどを中心にお話いただきました。大勢の皆様にご参加をいただきまして、ありがとうございました。

 

Leprosy "Current Food at Leprosy sanatorium National Sanatorium Oku-Komyoen" (November 23)

開会の挨拶

成田稔館長の挨拶

ハンセン病療養所の食の現在
~国立療養所邑久光明園から~

桜井知子さん(元国立療養所邑久光明園栄養管理室長)

14年を振り返って…「食」を取り巻く環境

川上佳子さん(国立療養所邑久光明園栄養管理室)

邑久光明園 栄養管理室取り組み
(誕生日膳の提供、デザートバイキング、郷土料理の提供)

井上 彩さん(国立療養所邑久光明園栄養管理室)

質疑応答の様子

質疑応答の様子

 


Food in quarantine-for joy to live- (the lecture has ended)
Photo Oku-Komyoen National Sanatorium Oku Komeien Nutrition Management Office

こちらから企画展付帯事業のちらしをダウンロードできます。(PDF:3,301KB)