イベント詳細

トップ イベント情報 イベント一覧 国立ハンセン病資料館2025年企画展 「お父さん お母さんへ ハンセン病療養所で書かれたある少年の手紙」

2025.12.01

国立ハンセン病資料館2025年企画展
「お父さん お母さんへ ハンセン病療養所で書かれたある少年の手紙」

長島愛生園で過ごした高校時代の原風景
2000(平成12)年頃 紙に水彩色鉛筆 制作:勝彦 個人蔵

 

この企画展で展示するのは、療養所へ入所した少年が、家族へ書いた手紙です。
手紙には、家族と引き離された少年の思いが詰まっています。そのうち菊池恵楓園での中学生時代から、長島愛生園での邑久高等学校新良田教室時代の7年間(1961~1967年)に書いた13点を選んで展示します。
手紙からは、一見すると、療養所の中でも社会の人々と共通するような生活が営まれているように思えます。しかし、社会復帰しようとすると偏見・差別という巨大な壁が常に少年の前に立ちはだかりました。何より、この企画展では手紙の持ち主を仮名「勝彦」で表記しています。少年は現在77歳になりますが、本名を明かせないという点で壁は現在も存在しているのです。
かつて勝彦の前に立ちはだかり、今でも存在するその壁を壊すことができるのは誰なのでしょうか。それは、少年自身でしょうか。それとも家族でしょうか。あるいは、社会の中で生きる私たち一人ひとりでしょうか。直筆の手紙を通して、考えていただければ幸いです。

「生きる意味について問う」手紙を紹介する動画はこちら
「社会復帰への不安」が書かれた手紙を紹介する動画はこちら
「高校生活を振り返って」が書かれた手紙を紹介する動画はこちら

※2025年度は企画展示室が空調工事で使用できないことから、1階ギャラリーで企画展を開催します。

写真 少年が中学・高校時代に家族へ書いた手紙 昭和36~昭和42年 個人蔵
少年が中学・高校時代に家族へ書いた手紙
1961~1967(昭和36~昭和42)年 個人蔵
動画 お父さんお母さんへ ハンセン病療養所で書かれたある少年の手紙
動画「お父さん お母さんへ ハンセン病療養所で書かれたある少年の手紙」
写真 会場の様子
会場の様子
企画展図録を無料で配布している写真
企画展図録(無料)も配布しています。

 

企画展 開催概要

【会期】
2025年9月27日(土) から 12月27日(土)

【場所】
国立ハンセン病資料館 1階 ギャラリー

【開館時間】
午前9時30分 から 午後4時30分(入館は午後4時まで)

【休館日】
月曜日、月曜日が祝日の場合はその次の日、年末年始

【入館料】
無料

※上記の内容は予告なく変更する場合があります。

 

イベント情報

映画上映会
『新・あつい壁』


2025年12月13日(土)
 13時~15時45分(開場12時30分)

定員130名 HPからの事前申し込み制

※定員に達しましたので事前受付は終了しました。
キャンセルが生じた場合は、当日、整理券を配布します。

新・あつい壁チラシ©映画『新・あつい壁』製作・上映実行委員会

菊池事件を取り上げた映画を上映します。菊池事件で被告人とされたF氏は、手紙を通じた社会との交流を支えに、無実を訴え続けました。
現在もハンセン病問題の中で大きな課題となっている「菊池事件」について理解を深めます。

隔離された少年の手紙の意味について考えを深めます。

字幕あり。開演時、映画上映後のコメントに手話通訳をご希望の方は下記からの申込時に申請ください。
(手話通訳申請のみ12月6日〆切)

☆参加ご希望の方は下記よりお申込みください。
https://forms.gle/6vaFbkMk92wtAnJp7
※定員に達したためお申込みは締め切りました。

 

ギャラリートーク 14時▶14時40分


◆10月12日(日)  ★10月18日(土)
★11月 1日(土)  ◆11月 3日(月・祝)
◆11月 9日(日)  ◆11月15日(土)
◆11月29日(土)  ◆12月 7日(日)
★12月21日(日)  ◆12月27日(土)

企画展を担当学芸員が解説します。定員は各回30名、お集まりの人数で時間をずらしていただく場合があります。
★の日はこども向け解説となります。

 

団体向けギャラリートーク


10名様以上、30名様以下の団体向けの ギャラリートークを会場で実施します。
お申込みは下記にお問い合わせをお願いいたします。

見学希望日の1週間前までにお申し込みください。

都合により日時・内容等のご希望に添えない場合がございます。予めご了承願います。

<団体向けギャラリートーク お問い合わせ先>
国立ハンセン病資料館 事業部事業課 田代学(担当学芸員)

チラシのダウンロードはこちらから

講演会の登壇者である宇内一文様の所属に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
  誤      正
 常陽大学 → 常大学

ダウンロード版は上記について修正しています。予めご了承ください。

 

朗読会  手話通訳あり
隔離された少年が家族へ書いた手紙
※イベントは終了しました。


2025年9月27日(土)
 14時~15時(開場13時30分)

定員130名 HPからの事前申し込み制

朗読 趙珉和 ちょう・たみやす

趙珉和氏

俳優。精力的に映画やドラマに出演し、近年だとNHK連続テレビ小説「虎に翼」などに出演。
2007年、菊池事件を取り上げた映画「新・あつい壁」で映画初主演を果たした。手紙を朗読していただくことで、
隔離された少年の手紙の意味について考えを深めます。

朗読会「隔離された少年が家族へ書いた手紙」のアーカイブ動画はこちら

 

講演会  手話通訳あり
邑久高等学校新良田教室の設立と生徒たち
※イベントは終了しました。


2025年10月26日(日)
 14時~15時(開場13時30分)

定員130名 HPからの事前申し込み制

講師 宇内一文 うない・かずふみ

宇内一文氏

常葉大学健康プロデュース学部スポーツ健康科学科准教授。
「隔離」と教育についてハンセン病問題を手掛りに研究を行い、特に邑久高等学校新良田教室について多くの論考を執筆。
邑久高等学校新良田教室設立の意義と生徒が受けた偏見・差別について解説していただきます。

 

トークイベント  手話通訳あり
邑久高等学校新良田教室 1964-1968
※イベントは終了しました。


2025年11月22日(土)
 14時~15時30分(開場13時30分)

定員130名 HPからの事前申し込み制

山岡𠮷夫氏
山岡𠮷夫 やまおか・よしお
〈多磨全生園入所者自治会会長〉
山口文夫氏
山口文夫 やまぐち・ふみお
〈星塚敬愛園入所者自治会会長〉

手紙を書いた少年は邑久高等学校新良田教室に1964年に入学し、4年間の学生生活を経て1968年に卒業します。この4年間の学生生活はどのようなものだったのでしょうか。少年の同級生であるお2人をお招きし、当時の思い出を語っていただきます。

上記の内容は予告なしに変更する場合があります。
詳しくは当館HPでご確認ください。

 

≪お問い合わせ≫
国立ハンセン病資料館
〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13
TEL: 042-396-2909
※休館日はご対応できません。事前にお問い合わせください。