2022年7月14日

7月20日から「希望(のぞみ) 絶たれても なお ~重監房収監者の人生~」を開催します

 1938年に栗生楽泉園に設置された「特別病室」(重監房)には、反抗的と見なされたハンセン病者のべ93名が収監され、23名が亡くなったと言われています。治療はなく、粗末な食事、零下20℃近くでも薄い布団が一組、日の当たらない部屋。それが国立療養所栗生楽泉園に1938(昭和13)年に設置された「特別病室」でした。患者たちは「特別病室」を「重監房」と呼び、職員から「草津へ行くか?」「涼しいところへ行くか?」と言われると、震え上がったそうです。
 のべ93人の収監者についての資料は乏しく、重監房に送られる前はどのような生活をしていたのか、重監房を生きて出たその後の人生がどのようなものであったのか、いまだわからないことが多くあります。この度の企画展では、収監者について新たに判明したことを常設展に加える形で展示します。
 絶たれた希望(のぞみ)、絶たれた生命(いのち)、なおも生き抜いた彼ら彼女らの人生に、あなたのまなざしを向けていただければ幸いです。

会期:2022年7月20日(水)~11月13日(日)

◆担当学芸員によるギャラリートーク(事前申込不要)
 8月3日(水)11:00~11:30
 8月25日(木)11:00~11:30
 9月9日(金)13:30~14:00
当館第1展示室と第2展示室にて、企画展の展示解説を行います。

◆オンライン配信による企画展展示解説(事前申込制)
 11月11日 (金)13:30~14:30
当館ウェブサイトからお申込みください。申込期間:10月1日~11月10日 16:00まで。