はじめてのみなさんへ
  • 第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)()わり、プロミンなどの(くすり)登場(とうじょう)によってハンセン(びょう)(なお)るようになりました。患者(かんじゃ)さんたちは「(なお)る」という(おお)きな希望(きぼう)()ち、隔離(かくり)によって(うば)われた権利(けんり)()(もど)そうと()()がりました。
  • それぞれの療養所(りょうようじょ)に、患者(かんじゃ)自治(じち)をめざすグループがつくられ、やがて全国組織(ぜんこくそしき)となって、医療(いりょう)生活(せいかつ)向上(こうじょう)(もと)めました。また隔離(かくり)(さだ)めた法律(ほうりつ)(あらた)め、差別的(さべつてき)使(つか)われてきた「らい」という病名(びょうめい)を「ハンセン氏病(しびょう)」に変更(へんこう)することや、家族(かぞく)社会(しゃかい)偏見(へんけん)から(まも)ることなども要求(ようきゅう)しました。
  • 療養所(りょうようじょ)にはいろいろな出身地(しゅっしんち)症状(しょうじょう)(ひと)(くら)らしていたので、日本国籍(にほんこくせき)のない(ひと)失明(しつめい)した(ひと)たちのグループもでき、平等(びょうどう)()らしやすい場所(ばしょ)になるように(はたら)きかけました。
  • 現在私(げんざいわたし)たちが()にする療養所(りょうようじょ)は、こうして(すこ)しずつ(ととの)えられてきた姿(すがた)です。