はじめてのみなさんへ
  • 国(くに)と県(けん)の療養所(りょうようじょ)では、できるだけ少(すく)ないお金(かね)で、たくさんの患者(かんじゃ)さんを入(い)れられるようにするしくみがつくられていきました。
  • 逃(に)げようとしたり、職員(しょくいん)の言(い)うことをきかなかったりした患者(かんじゃ)さんを牢屋(ろうや)（監禁室(かんきんしつ)）に入(い)れてしまうためのきまり（懲戒検束規定(ちょうかいけんそくきてい)）がつくられました。
  • 療養所(りょうようじょ)は、患者(かんじゃ)さんどうしの結婚(けっこん)を許(ゆる)せば、おとなしく療養所(りょうようじょ)に居続(いつづ)けるだろう、と考(かんが)えました。その一方(いっぽう)で、患者(かんじゃ)さんたちに、子(こ)どもを産(う)めないようにする手術(しゅじゅつ)（断種手術(だんしゅしゅじゅつ)や中絶手術(ちゅうぜつしゅじゅつ)）を受(う)けさせました。
  • 料理(りょうり)や洗濯(せんたく)、大工(だいく)や道路工事(どうろこうじ)、畑仕事(はたけしごと)など、療養所(りょうようじょ)での仕事(しごと)も、患者(かんじゃ)さんたちにさせました。そのお給料(きゅうりょう)はひどく安(やす)いものでした。患者(かんじゃ)さんたちは仕事(しごと)のせいでけがをしたり、病気(びょうき)をもっと悪(わる)くしたりしていきました。