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2024.08.09

【開催報告】
企画展「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」関連イベント
ワークショップ「多磨全生園の昔を描きおこす」成果発表展
※イベントは終了いたしました。

夏休みのワークショップ「多磨全生園の昔を描きおこす」の成果発表展を当館の1階ギャラリーで開催しています。過去の多磨全生園を写したモノクロ写真を水彩画で描きおこしていただきました。どの作品からも、写された場所と人々への想いが伝わってきます。ご来場にあわせて、ここで紹介している参加者のご感想もぜひお読みください。

参加者のご感想

  • とても面白かったです。私は、入所者の方が垣根を作るために力を合わせて植樹するシーンを描いたのですが、描いていると、その人の置かれている状況やその時の気分などを、一緒に作業しているような実感を感じられた気がします。
  • 初めて来館しましたが、いきなり写真と絵に向かい合う濃い時間を過ごさせてもらいました。展示もじっくり見れたらと思いますが、「知見を得る」以外に、絵を描くことを通してこのようにハンセン病という事実に向き合えたのは、とても良い体験でした。今日えらんだ写真にうつるものが、自分の中に身体化された感覚があります。
  • 居住者地区の風景ということで興味を持って描きました。描きすすめているうちに、はじめは気づかなかったことがたくさん見えてきました。建物の前に白い洗濯物がたくさん干してあったり、白衣を着た人と作業着を着た人がお話していたり、並んで座って休けいする人がいたり…。建物一つ一つも実際に描いていると、この部屋の中に誰がいるのかな、何をしているのかなと、どんどんイメージが広がっていき、全く知らない風景のはずなのに、どこか自分が知っている風景のような気もしてきて不思議な感覚を味わいました。
  • ハンセン病理解のため来館、参加しました。つい最近まで自分が暮らしているすぐ近くでひどいことが起こっていたことを知らずにいたことを、恥ずかしくそして残念に思いました。今回娘の夏休み自由研究にハンセン病のことを取り上げる予定です。少しでもハンセン病のことを知ってくれる人が増えたらいいなと思いました。久し振りの水彩画、とても楽しかったです。
  • とても有意義な体験になりました。絵にする為に写真をじっくりみると、時間を忘れて見入ってしまう程、1つ1つ写り込んでいるものの大事さを感じました。この場所で生活をしていた人々のしていた事、考えていた事、感じていた事を正しく認識して大切に自分の中に取り込んでいきたいと思います。
  • 「出発」の碑を描きました。モノクロの写真から陶板の色を想像するのが難しかったです。写真の細部に目を凝らしていたら、一枚一枚に模様が刻んであったり型を押しつけてあったりするのが見えてきました。昭和54年(1979)の園内のこどもたちがひとりひとり思いを込めて貼りつけたんだなあと深く実感しました。写真には写っていない、指導した先生と生徒たちの姿を入れてみました。
  • 白黒写真から色を想像するのがすごく難しかったですが、晴れていたらいいなとか祈りのような気持ちで色をつくりました。完成した絵と写真をならべてみると、記憶に色がついたような不思議な感覚です。小学生以来、久々に絵の具にふれたのも楽しかったです。また来たいです。ありがとうございました。
  • 白黒の写真を水彩画にするというのははじめての経験でした。今日は晴れていたので、外の緑を参考に描き、また、描く前に納骨堂へ行きました。昔の写真を今ある風景の色を見ながら描くことで、時間が交差しているような不思議な感覚になりました。
  • 絵を描く=観察する→より理解できるということなのだなあと思いました。写真をぱっと見ただけでは14人もの人がうつっていたと気付かなかったなと思いました。本や映像など受信メインの学びでは得られない発見などがあり、参加してよかったです。
  • 何度も来たことのある全生園と資料館だけど、写真で古いものはすべて白黒の世界で、ここに色があったらどんな景色なんだろうと想像することが今までもあった。それを今日形にしてみて、また1つ全生園を歩く時に見る景色が変わったと思う。
  • ハンセン病のことを知ってここにこれてよかったです。写真を見て絵をかくのはむずかしかったけど楽しかったです。
  • NHKで100年展を開いている事を知り、翌日に観に来て皆さんの絵に感動致しました。3月の桜並木を描く事に参加申し込みましたが、桜が咲いてなかったのでキャンセルしてしまいました。今日7月27日に念願の桜の満開の絵をご指導頂き、久々の絵の具の半日を楽しませて頂き有り難とうございました。先生のアドバイスをたくさんもらい85歳の最后の思い出になりました。本当にうれしい楽しい一日でした。

ワークショップ成果発表展の様子1
ワークショップ成果発表展の様子2
ワークショップ成果発表展の様子3
ワークショップ当日の様子

 

【イベント概要】
本ワークショップは、写真を使って絵を描いた多磨全生園の国吉信や望月章に倣い、国立ハンセン病資料館所蔵の写真資料を用い、写されている過去の多磨全生園の様子を参加者が絵(水彩画)で描きおこす催しとなります。さらに、もととなった写真と、参加者が描いた絵を展示する成果報告展を国立ハンセン病資料館の1階ギャラリーで開催いたします。

写真を選ぶ 水彩絵具で描きおこす 完成見本

【日時】
2024年7月27日(土) 10時から15時

【会場】
国立ハンセン病資料館1階 ロビー

吉國元 氏


【講師】吉國元(本展担当学芸員)

2015年多摩美術大学造形表現学部造形学科(油画)卒業。
国立ハンセン病資料館には2020年9月に入館。

 

ワークショップ「多磨全生園の昔を描きおこす」成果発表展

【開催期間】
8月2日(金)~ 9月1日(日)

【会場】
当館1階 ギャラリー

 

≪お問い合わせ≫
国立ハンセン病資料館
〒189-0002
東京都東村山市青葉町4-1-13
TEL:042-396-2909 FAX:042-396-2981
Email:event@nhdm.jp